痛みのメカニズム

神経の圧迫よく整形外科に行くと

「神経が圧迫されて痛みが起こります」

と説明されることが多くあります。


また膝痛などの場合は

「骨がすり減って当たるので痛いのです」

と説明される場合が少なくありません。



神経が圧迫された状態や

骨がすり減っている状態の

レントゲン写真を見せられると

「なるほど…」

と思います。


痛みの常識のようになっているので、

私もそのように信じていました。


たぶん医学に関係した仕事をしている人のほとんどは

そう考えているかも知れません。



しかし!!



痛みが何故起こるのか?

体の仕組みや細胞で何が起こるか調べて行くと

「なんかおかしいな…?」

と言うことに気が付きます。


まず「おかしいな~の1番目」は、

私達は痛いと大抵整形外科に行きます。


痛みの専門は整形外科だと考えています。


ところが医学部で

痛みについての講義は『生理学』です。


つまり痛みは

医学的には生理的な問題の一つ

であると言う事になっているのです。



初めてその事を知った時は私もビックリしました。

「え~痛みは整形外科で扱う問題じゃないんだ…。

本当は生理科で扱う問題なんだ…」

と思いました。


そして

「痛み」について生理学ではどのように教えるのか

ポイントをまとめると次のようになります。



『患部が連続して大きな刺激を受けると、

脳は交感神経を緊張させます。


それによって血管が縮み、血流が悪くなり、

筋肉細胞が酸欠状態になります。


この酸欠という危機状態に反応して、

血液中の血漿からブラジキニン(痛み物質)が出てきます。


この痛み物質が神経の先端についているセンサーにぶつかると、

そこで電気信号が発生し

プラスとマイナスの状態を次々に繰り返しながら脳に伝わり、

痛みとして感じるようになる』


これが医学的に分っている痛みのメカニズムです。

この文章の中に

「痛みが何故起こるのか」

という質問に対する答がつまっています。



1)痛みは血流が悪くなり、酸欠状態になって起こる。

ストレス写真①


私達は日ごろ、色々なストレスを抱えて生きています。



一つは働きすぎ、悩みすぎ、不安、心配などの

精神的なストレスです。


そしてもう一つは仕事やスポーツで体を酷使する

肉体的なストレスです。


毎日パソコンを使う仕事でも、

目や手指の筋肉を酷使していることになります。


すると…


交感神経の働きで、

血管が収縮して血流が悪くなってくる

のです。


血は全身の細胞に必要な

栄養や酸素を供給していますが、

その供給量が減ってくる

ことになります。



ストレス写真②

特に体を使う仕事であればあるほど、

筋肉は大量の酸素を必要とします。


走ったり運動をすると呼吸が荒くなるのは、

体の筋肉がたくさんの酸素を必要とするからです。


たくさんの酸素を必要としている筋肉に

充分な量の酸素が供給されないとしたら

どうなるでしょうか?


体から危険な状態を知らせるSOS信号が発生します。


それがブラジキニンという痛み物質です!




2)痛みは筋肉に起こる!


体に充分な酸素が供給されなくなると、

真っ先に問題が起こるのが筋肉です!

レントゲン2-1

医学部の生理学の授業でも

痛みは筋肉に起こると習うので、

痛みは筋肉の問題だと言う事を

ドクターは知っているはずです。


ところが…


どういう訳か

「神経が圧迫されて痛みが起こる」

とか

「骨がすり減って痛みが起こる」

という考え方に変わってしまうようです。


これが「おかしいな~の2番目」です。



確かに神経が圧迫されているレントゲン写真を見れば

誰でもそう考えてしまうも無理ありません。

レントゲン1-1

しかし最初に写真で紹介したように、

実際に痛い所を調べて行くと、

ほとんどは筋肉に痛みが見つかるのです。


でも筋肉はレントゲンやMRIに写らないので、

写真をいくら眺めても分かりません。


それが筋肉の医学的な研究が進まない

理由ではないかと考えています。


レントゲンの結果を信じるか?


実際の体の状態を信じるか?


の違いかも知れません。


腰の筋肉が痛むと腰痛になり、

肩や首の筋肉が痛むと肩こりや首こり、

そして

膝や足の筋肉が痛むと膝痛や足痛、

肩の筋肉が痛むと四十肩五十肩

というように色々な筋肉に痛みが起こってきます。


3)神経は痛くない!



「おかしいな~の3番目」は、

痛みの常識のようになっている

「神経が圧迫されて痛みが起こる」

という説明です。


たぶんこの事を信じている人は多いと思います。


生理学の講義では、

つまり医学の基本的な考え方では


センサー

『血液中の血漿からブラジキニン(痛み物質)が出てきます。

この痛み物質が神経の先端についているセンサーにぶつかると、

そこで電気信号が発生し

プラスとマイナスの状態を次々に繰り返しながら

脳に伝わり、痛みとして感じるようになる。』


というのが痛みの仕組み』です。



神経の仕組み

ここで重要なのは、神経はセンサー

だということです。

イラストを見ると分かりますが、

神経の先端には

感覚受容器というセンサーがあり、

そこで痛みの信号をキャッチすると、

神経を通って脳に伝わる

ようになっています。


神経が痛いのではなく、

神経の先端にあるセンサー

が痛みの信号をキャッチして痛みを感じる

と言うのが現代医学の考え方です。


確かに神経が圧迫されているレントゲン写真を見れば

『それが痛みの原因』となってしまうのも分かりますが、

神経の途中が圧迫されて痛みが起こるというのは

神経の構造からすると「おかしいな~?」になるのです。


筋肉に問題が起こり、

痛み物質が発生して、

それを神経の先端にあるセンサーがキャッチすると、

脳に伝わって痛みを感じる


と言うのが医学的な説明になるはずです。


ですから痛みは『体の中の電気現象』とも言えます。


4)痛みのメカニズム <<痛みは電気現象で起こる>>



最後のまとめとして、

細胞でどんなことが起こって痛みが発生するのか

調べた事をご紹介します。


先に痛みは一種の電気現象だとお話しましたが、

それは生理学で


『電気信号が発生し

プラスとマイナスの状態を次々に繰り返しながら脳に伝わり

痛みとして感じるようになる。』


とあるからです。


痛みは一種の電気信号として

神経を通って脳に伝達される


のです。


私は元々エンジニアなので

これがどういうことなのか調べました。


分かったことを分かりやすくまとめました。



私達の体は60兆個の細胞でできています。


骨も内臓も筋肉も全て細胞の集まりです。


細胞イメージ①

細胞の表面には細胞膜があり、

健康な人の細胞膜(正常な状態)は、

イラストのように陰の電荷

つまりマイナスイオンになっていることが

分かっています。


正常な状態の細胞は、

細胞膜の内側はカリウムイオンが多く、

細胞の外側はナトリウムイオンが多くなっています。


細胞イメージ②

ところが細胞に問題が起こると

細胞の内側からカリウムイオン(K+)が大量に放出され、

細胞膜の外側がプラスイオン集団になってしまいます。


すると…


回りの組織の細胞や神経細胞などの中にあるマイナスイオンが、

このプラスイオン集団に引っ張られます。



そしてマイナスイオンが引き付けられた反対側の組織周辺には、

プラスイオンが残こり、アンバランスな状態になってしまいます。


そしてこのマイナスイオンが次々に引きつけられて

イオンのアンバランス状態が

細胞から細胞へ次々に伝達されることになります。



これが生理学でいう

『電気信号が発生し

プラスとマイナスの状態を次々に繰り返しながら脳に伝わる』

だと考えています。


ドミノ倒しに似ているので『ドミノ現象』とも呼ばれます。


痛みは細胞の世界から見ると、

このような電気現象によって起きているようです。


「痛みが本当に電気現象であれば、

科学的な方法で解決できるかも知れない」そう思いました。


そして仮説を立てて実験をしてみたのです。


《科学で痛みが消える》 で詳しく説明しますのでお読み下さい。